この記事の結論
- Arduino IDEは無料の専用ソフトで、これから始めるなら画面が見やすい現行の2系を選んでおけば問題ない
- ボードとポートを選んでからサンプルスケッチ「Blink」を書き込み、基板のLEDが点滅すれば環境構築は成功
- Uno R4(Minima/WiFi)を使う場合は、ボードマネージャで「Arduino UNO R4 Boards」を追加インストールしないとボード一覧に表示されず書き込みもできない
- IDE 2系では「ツール」→「ポート」から、または画面左上のドロップダウンからもポートを選べる
Arduino本体やスターターキットが手元に届いたら、次にやることはパソコン側の準備です。
Arduinoにプログラム(スケッチ)を書き込むには、「Arduino IDE」という無料の専用ソフトをパソコンにインストールする必要があります。
この記事では、Arduino IDEのインストールから、初めてのスケッチを書き込む(アップロードする)ところまでを、手順どおりに解説します。
Arduino IDEとは何か、ダウンロード前に知っておくこと
IDE(統合開発環境)という言葉の意味
IDEとは「Integrated Development Environment」の略で、日本語では「統合開発環境」と訳されます。
プログラムを書く画面、間違いをチェックする機能、実際に機器へ送り込む(書き込む)機能が、ひとつのソフトにまとまっているという意味です。
Arduino IDEを使えば、専門的な開発ツールを別々に用意しなくても、このソフト1本でスケッチの作成から書き込みまで完結します。

バージョン1系と2系、どちらを選ぶか
公式サイトでは、旧バージョンの「Arduino IDE 1.8系」と、現行バージョンの「Arduino IDE 2系」の両方が配布されています。
これから始めるなら、画面が見やすく自動補完機能も充実している2系を選んで問題ありません。
インストール手順
公式サイトからのダウンロード
Arduino公式サイト(arduino.cc)の「Software」ページから、自分のパソコンのOS(Windows・Mac・Linux)に合ったインストーラーをダウンロードします。
Windowsの場合は「Windows Installer」を選ぶと、案内に沿ってクリックしていくだけでインストールが完了します。
公式サイト以外の配布サイトからダウンロードすると、改ざんされたファイルを掴まされるリスクがあるため、必ず公式サイトからダウンロードしてください。
インストール時の注意点(セキュリティソフトの警告など)
インストール中に「USBドライバをインストールしてもよいか」という確認画面が表示されることがあります。
これはArduinoとパソコンが通信するために必要なものなので、許可を選んで進めてください。
セキュリティソフトによっては、見慣れない発行元のドライバとして警告を出すことがありますが、公式サイトから入手したインストーラーであれば基本的に問題ありません。
ボードとポートの初期設定
ボードマネージャでボードを選ぶ
Arduino IDEを起動したら、まず「ツール」メニューの「ボード」から、自分が持っているボードの種類(Arduino Unoなど)を選びます。

Arduino IDEには、インストール直後の状態ですでに標準的なボード情報(Arduino AVR Boards)がインストールされているため、Uno R3や互換ボードであれば追加のダウンロードなしにすぐ選択できます。
Uno R4(Minima/WiFi)を使う場合は、この手順のままだとつまずきます。
Uno R4は従来のAVR系チップとは別系統のマイコンを搭載しているため、Arduino AVR Boardsの中には含まれておらず、専用のボード情報を追加インストールしないとボード一覧に表示されません。
Uno R4(Minima/WiFi)を使う場合は、左側の「ボードマネージャ」アイコンから「UNO R4」または「renesas」で検索し、「Arduino UNO R4 Boards」をインストールしてください。
この手順を飛ばすと、ボードを接続してもボード一覧にUno R4が表示されず、書き込み自体ができません。
特殊な派生ボード(Arduino公式以外のメーカー独自ボードなど)を使う場合も、同じくボードマネージャから該当ボードの情報を追加インストールします。
ドライバとCOMポートの確認(CH340含む)
ボードを選んだら、次は「ツール」メニューの「ポート」から、Arduinoが接続されているポート(COM3など)を選びます。
Arduino IDE 2系では、画面左上に表示されているボード名のドロップダウンからも同じようにポートを選べます。
純正のArduino Unoであれば、USBケーブルで接続するだけで自動的にポートが認識されるのが一般的です。
一方、スターターキットに多い互換ボードでは、「CH340」という種類のUSB通信チップが使われていることが多く、Windows標準の機能だけではドライバが自動で入らない場合があります。

USBケーブルでつないでも「ポート」の一覧に何も表示されない場合は、CH340ドライバが未インストールである可能性が高いです。
Windowsの「デバイスマネージャー」を開き、「ほかのデバイス」に「不明なデバイス」と表示されていないか確認してみてください。
表示されていれば、CH340用ドライバを別途インストールすることで解消することがほとんどです。
実際に書き込み(アップロード)してみる
サンプルスケッチを開く
Arduino IDEには、あらかじめ用意された「サンプルスケッチ」が入っています。
「ファイル」メニューから「スケッチ例」→「01.Basics」→「Blink」を選ぶと、基板上の小さなLEDを一定間隔で点滅させるサンプルが開きます。
これは自分でコードを書かなくても動作を確認できる、初回テストに最適なサンプルです。
書き込みボタンを押す、成功時の見え方
ボードとポートの設定が済んだら、画面左上にある矢印アイコン(アップロードボタン)をクリックします。
画面下部に「コンパイル中」というメッセージが表示され、その後「ボードへの書き込みが完了しました」といった内容のメッセージに変われば成功です。
書き込み中は、Arduino基板上の送受信ランプ(TX・RXと書かれた小さなランプ)が点滅します。
書き込みが完了すると、基板上の「L」と書かれたLEDが1秒間隔で点滅を始めます。
これが確認できれば、パソコンとArduinoの間で正しく通信できている証拠です。

まとめ:初回セットアップの流れの見当がついているか
最後に、ここまでの流れをチェックリストにしておきます。
- 公式サイトからArduino IDE(2系)をダウンロードし終えている
- 「ツール」メニューでボードとポートを選ぶ場所の見当がついている
- 互換ボードの場合、CH340ドライバが必要になることがあるとわかっている
- Uno R4(Minima/WiFi)の場合、ボードマネージャで「Arduino UNO R4 Boards」を追加インストールする必要があるとわかっている
- サンプルスケッチ「Blink」を書き込み、基板のLEDが点滅する様子まで確認できている
ここまで確認できていれば、パソコン側の準備は完了です。
次は、ブレッドボードにLEDと抵抗器を実際に配線して、自分の手で回路を組む「Lチカ」に挑戦してみましょう。
もし途中で書き込みがうまくいかない場合は、症状別の対処法をまとめたチェックリストの記事もあわせて確認してください。


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